RBNを利用して

RBNを利用して、ちょっとした実験をしました。
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一番下のW7HRはK1で出力5Wの時のレポートです。一番上のW7HRはIC7300で出力100Wの時のレポートです。その差は14dBですね。5Wと100Wでは13dBの差がありますから、ほぼ計算通りの結果となりました。

KB6VSE, K7TR, KU7Tはいずれも10dB台前半ですから、100Wの出力で送信することにより、北米で受信することができたことになります。5Wでは-13dBすると0dBなので、受信することができないはずですし、実際に5Wの時にはレポートがありませんでした。
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今日のコンディションだと、100W出力の方がCQの空振りは少なそうです。

変更申請と変更届の違いとは

申請と届け出は似てるけど、天と地ほどの差があります。
法律を勉強した人には今さらの話ですが、そうでない人が多いと思うので、ちょっと書きます。

申請は許認可権が申請先にあります。アマチュア無線局の場合はたいがい総通ですね。総通は申請内容を見て許可する、しないを決めることはもちろん、申請を受け付ける、受け付けないさえ決めることが出来ます。だから、免許されるまでは、申請したことをやってはいけないのですね。

それに対して、届け出は届け出るだけでOKです。総通は必ず受け取らなければならないのです。 届け出は窓口に行ってもいいし、郵送してもいいし、電子申請(届)してもいいです。窓口の場合は係官に手渡した時点で届け出がされたことになります。郵送の場合はポストに投函した時点で届け出ることになります。電子申請(届)の場合は到達と表示された時点で届け出が成立です。届け出の解釈については法令や判例で以上のようになっています。

無線設備の軽微な変更は遅滞なく届け出ることになっています。
つまり、アンテナの追加などは変更申請して免許されるまで待つ必要はなく、届け出るだけでいいのです。そして、ここがポイントですが、遅滞なく届け出ることです。

普通、遅滞なく届け出ることと言われたら、すぐに届け出なきゃいけないと思いがちです。しかし、法律用語としての遅滞なく届け出ることは、ちょっと遅れてもいいよという意味です。

婚姻届けで考えてみましょう。結婚してから1週間以内に届け出ることになっていますね。役所に届け出た時点で結婚が成立するのではなく、男女が結婚しようと決めた時点で結婚が成立します。

無線設備の軽微な変更も役所に届け出た時点で成立するのではありません。届け出は後でいいのです。婚姻届け出は1週間以内という期限がありますが、その代わりに遅滞なくという期限があるのです。わざわざ具体的な数値をあげず、遅滞なくという表現にしたのは意味があるのですよ。行政に裁量権を持たせたのですね。ただ、遅滞なくというのはどれ位の時間なのか争った裁判があり、最高裁の判例では6ヶ月は遅滞なくではないです!というのがあります。

さて、次に大切なことは、以前の規制緩和で、免許状の指定事項に変更がない場合、変更するリグが技適機種であれば無線設備の軽微な変更とみなす、というのがあります。免許状に2HDとか訳がわからない記号が記載されるようになった時です。

あの訳がわからない記号のおかげで、1.9MHzから1.2Gまでであれば、私の免許状は指定事項の書き換えの必要がほぼなくなりました。それは、技適機種であれば、新たにリグを購入しても、無線設備の軽微な変更を届け出ることで済むことになったのです。届け出は変更してからでいいのですよ。

おさらいします。
移動しない局で免許状の指定事項に変更がない場合、技適機種であれば、変更届け出すればいいです。届け出だから事後ですよ。結婚していないのに、婚姻届を出してはいけないのと同じです。届け出前にリグを使っていいのですよ!

それから、200Wを越えるアンプの扱いについて最近の例をOMさんから教えて頂いたのでQSPします。
エキサイタの入れ替え、リニアアンプ(200W超)の入れ替えも、指定事項を変えなければ「検査なし」ですみます。
エキサイタとリニアを同時に取り替えるのは「X」のようです。数年前までは各総通で微妙に対応が違っていたようですから、実際に手続きされる場合は事前に確認した方がいいでしょう。

移動する局の場合、話は変わります。あのシールがあるからです。(これはおかしいと思いますが、別の機会に)

以下はおまけ

現在は指定事項のうち電波の形式だけは記号になっていますが、もっと規制緩和を進めて、電波の形式、周波数、空中線電力も合わせて1つの記号にしてしまうといいと思います。例えば1アマは1A, 2アマは2A, 4アマは4Aのように記号化して、その資格で操作できる全ての電波形式、周波数、空中線電力を一括指定すれば、資格が替わらない限り実質的に指定事項の変更がなくなるので、技適機種であれば変更届を遅滞なく出すだけですみます。さらにいえば、空中線電力が数Wの送信機であれば、自作機であっても変更届を出すだけでOKにして欲しいと思います。もちろん一番良いのは、指定事項内であれば変更申請や変更届をしなくてもリグを使えるようになることです。

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「電波政策2020懇談会 報告書(案)」に対して提出された意見と懇談会の考え方

7月15日に総務省から報告書(案)に対して提出した意見に対する懇談会の考え方が発表されました。

私が提出した意見

例36は「米国では適合性評価に係る情報(認証書、外観写真、試験レポート、ブロックダイヤグラ
ム・回路図等)をデータベース化して公開しており、適合性評価の透明性を確保している。」とある
が、そのデータベースにはアマチュア無線局の自作無線機のデータはない。それは、自作無線機
はデータベース構築には適さない部分があると考えられる。しかし、自作の無線機で交信すること
はアマチュア無線の醍醐味であり、青少年の科学や技術に対する興味関心を喚起する大きな力
となる。したがって、技術認証データベースにはアマチュア無線局の自作無線機のデータを入力す
ることなく、アマチュア無線技士として、自分の作った無線機に責任をもち、自局に免許された範囲
で自由に運用できることが望ましい。その際、全てのアマチュア無線の免許は開局時(再免許時)
に無線従事者の有する操作範囲を全て指定された包括指定とし、免許された範囲内であれば、送
信機の増設、取り替え等については許可を受けたり届け出する必要がなくなれば、免許人は大い
に自作を楽しむことができ、アマチュア無線は発展するだろう。また、総務省もアマチュア無線に関
連する人員を大幅に少なくすることができ、その分を他の分野に回せることができ、一石二鳥であ
る。

懇談会の考え方(案)

周波数等を包括的に指定し、無線設備の変更の届出等を不要とする
ことは、他の無線局との整合性、電波監理上の影響等から困難と考
えますが、頂いた御意見は、総務省における今後の政策検討の際の
参考とされるものと考えます.

この懇談会の考え方は、実態はかなりのパーセンテージで包括的な運用をさせていますが、法理上はアマチュア無線も他の無線局と一緒の扱いをするという、従来の総務省のスタンスを替えるものではありませんでした。

包括指定された免許状が望ましいのですが、現状でそれができないというのであれば次善の策として考えたものは、

1.JARLが保証認定を扱い、会員には認定料を無料にする。
 昔に戻る感じですが、保証認定料を無料にすれば会員は助かるし、JARL会員になろうという人がいるかもしれません。

2.移動する局の無線局免許証票を廃止する。
 移動する局の場合、あのシールが届くまでは買ったばかりの無線機は使えません。シールが便利という人もいるでしょうからシールがなくても免許状を携帯すれば変更届を出した技適機種はすぐ使えるというようにすれば、移動しない局と同じように運用できるでしょう。アマチュア局の場合、移動する局の免許状が圧倒的に多いでしょうから、これがかなり有り難いのではないでしょうか。でも、これもシールがなかった昔に戻るだけ?

いずれにせよ、もっと簡単に自作した機械で交信を楽しみたいものです。

「電波政策2020懇談会 報告書(案)」に対する意見募集

総務省による「電波政策2020懇談会 報告書(案)」に対する意見募集が始まりました。6月24日までです。
詳しくは以下をクリックしてください。
パブリックコメント:意見募集

報告書(案)の意見募集の結果の概要の中で
5.電波の監理・監督に関する規律やその在り方
【免許制度】
○ アマチュア無線局免許に係る周波数等の包括指定制度の導入を検討すべき(日本アマチュア無線振興協会)
○ アマチュア無線局において、一定条件のもとであれば、免許の範囲内での機種変更等は届出又は届出不要とする等の無線局の簡易な免許手続きの改正を希望(日本アマチュア無線連盟)
○ オリンピックを機に、諸外国から日本への短期訪問者について免許手続きを免除してアマチュア無線機器の持込み及び運用を可能とする措置の導入検討を希望(日本アマチュア無線連盟)

というのがありました。
JARDやJARLがやっとまともな意見を出しました。
この方向で総務省が動いてくれることを期待します。

5年が経ちました

昨日、職場では半旗を掲げました。
地震のあった時間には黙祷を捧げました。
早いのか、遅いのか、あれから5年経ちました。
未だ、市内の沿岸部は更地のままです。そして、学区内には仮設住宅があり、住んでいる人たちがいます。

名取市で震災の時に活躍したのは市役所の屋上に設置した430MHzのレピーターでした。
電話も防災無線も使えない時に、自家発電で電源を確保したレピーターで市内の公民館や学校と市役所の回線を確保したのでした。3日、それとも1週間だか忘れてしまいましたが、アマチュア無線が活躍したのです。

私もエレクラフトのK1に電池をつなぎ、A1クラブのOAMにチェックインしてキー局に無事であることを伝えることができました。
ヒョロヒョロのか細い電波だったそうですが、電信だったからこそ届いたのだと思います。
最後の頼みはアマチュア無線です。あってはならないことですが、実際そうだったのです。

さて、先月新車が我が家にやってきました。
スバルのレヴォーグです。
最近、移動運用の機会が激減したので、新車にサブバッテリーを積むかどうか迷いました。
でも、いつ何時何があるか分からないので、重くてガソリンを食うのを承知でサブバッテリーを積むことにしました。
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この設備で、明日の非常通信訓練(第6回感度テスト)に参加します。




納車日

今日はスバルのレヴォーグの納車です。
震災を受けて燃費の良いハイブリッドのアクアに乗ってきましたが、カックンとなる回生ブレーキと電池切れでモーターアシストがなくなった時の悲痛なエンジンの叫びに最後まで慣れませんでした。

でも、燃費は素晴らしかったです。
3シーズンはリッター24~25キロ走ります。(満タン法で計算)
自宅が山の上にあるためですが、自宅から7キロ離れた山の下にある職場まで、1度しかエンジンが働かず、リッター72キロという記録が出た時もあります。(アクアの燃費計による)
しかし、冬場はエンジンが暖まる頃には通勤距離の半分以上を走行しているため、リッター18キロくらいに落ちてしまいます。(満タン法で計算) ハイブリッドは寒い地方を走るのには向いていないのかもしれません。

以前は自分で車のバッテリーから電源を取っていましたが、車を換えるたびにそれが難しくなり、ディーラーにお願いすることが多くなりました。レヴォーグもヒューズ付きの電線(3.5sq)とリレーを渡して、エンジンがかかるとONになる形でバッテリーからトランクルームへ電線を引っ張ってきてもらうことにしました。
移動運用の回数が減ってきたので、サブバッテリーを積むのか迷っています。
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積雪なし

寒の入りを過ぎたというのに、未だに雪が積もっていません。
もちろん初雪は降りましたが、ちょっと降っただけでした。
先代のもっとも遅い積雪の記録が1月2日だそうですから、現在記録更新中です。

初売りで息子が中古車を買いました。
スタッドレスタイヤセットをサービスでつけてくれるというのですが、浜松では雪が降らないのでスタッドレスはいりません。
その替わりに、カーナビをつけてもらいました。
でも、浜松へ行くまでに、福島や那須を越えなければならないことを忘れていました。
もう少し、雪には待ってもらいたいです。

花よどこへ行った?

モールス符号をユネスコ無形文化遺産へ(クリックするとJARLのHPが開きます)という運動があります。
これは大変喜ばしいことですが、このような取り組みがないとCWは本当にじり貧の伝統芸能になってしまいそうです。

確かに私が所属しているFISTSは「国際モールス保存協会」というので、そういう意味では、モールス初心者や経験の浅いオペレータを上達させるには、ベテランが手助けできるクラブが必要だと感じたGeo Longden, G3ZQS(故人)は先見の明があったと言えるでしょう。現在は世界中に4500名のクラブ員を擁する大きなクラブに成長しました。10年前にはFISTSの東アジア支部を立ち上げ、毎週日曜日に朝は7MHzで、夕方は14MHzで欧文のネットをやっています。欧文でやっているのは、日本だけではなく、アジアやオセアニア、たまに北米、年に数回EUからチェックインがあるからです。そういえば、A1クラブにも2000人以上のアマチュア無線家が参加していますし、他のCW関連クラブも年々人数が増えてきているように思います。

しかし、クラブが盛会になるにつれて、お空で聞こえるCWの交信が少なくなってきているのは気のせいでしょうか。
私が初めて電波を出したのは1977年ですが、その頃はWにノビス級のアマチュアがたくさんいて、21MHzでよく相手をしてもらいました。
そんな昔のことを言わなくても、10年前、あるいは15年前には、夕方から夜にかけて7MHzでCQを出せば、WのOMからコールしてもらえたものです。Where have all the OMs gone? いまでは、どこもかしこも599BKであふれていて、ゆっくり欧文ラバースタンプの交信さえ聞こえません。これでは、本気で和文をマスターしなければならない日が来るかもしれません。あ、599BKは好きです。今年の交信数の70%はコンテストの交信ですから。ただ、コンテストモードに入った時と、オフの時とは区別したいと考えています。オフの時にはのんびりと交信したいですね。


理科実技研修会

仙台高等専門学校名取キャンパス(旧名取高専)で研修会がありました。
テーマは6年生理科の「電熱線と発熱」でした。

「電熱線の太さによって発熱の仕方が変わることを調べる」という実験をやったのですが、
この実験はなかなか正確な実験データが得られなくて困っている先生方が多いのです。
そこで、今日はなぜ正確なデータが得られないかを探るということをやっていきました。

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写真の電熱線は5cmですが、最初の実験では10cmでした。
割り箸に発泡スチロールトレイの切れ端をはさみ、電熱線の上に置きます。
発泡スチロールが熱で溶けると、割り箸が下に落ちる仕掛けです。

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私のグループの実験結果はまともでした。
しかし、隣のグループは細い電熱線の場合、溶けきるまで3分以上かかったりしていました。
また、あるグループでは太い電熱線よりも細い電熱線の方が早く溶けた場合もありました。

さて、なかなか正確な実験データが得られなかったのはなぜだかおわかりでしょうか。