固定局の送信機増設は変更届で

4年前の当ブログの記事に対して、「事実と異なる」という指摘がありました。
今だに昔の知識に縛られて、現在の免許制度を正しく理解していない人がいるので、再度
正しい送信機の増設方法(固定局編)を書きます。
東北総合通信局の担当官に確認済の事項です。

①増設する送信機は技適機種だけ
・附属装置や付加装置は付けない。JARL登録機種や自作機、技適機改造もだめ。
②免許状の指定事項に変更がない
・増設しても周波数、電力や電波形式が変らないこと。
①、②を共に満たしている場合は、変更届で送信機の増設ができます。

私が担当官に聞いた例は
(私)
現在HFから50MHzで200Wの移動しない局の免許を持っています。TS990を購入したら、変更申請するのですか、変更届するのですか。
(担当官)
免許状の指定事項に変更がなければ、変更届です。変更届なので、新たに免許状は発行しません。どうしても新しい免許状が欲しければ、その旨を書いて下さい。
(私)
いつの時点でTS990は使えるのですか?
(担当官)
変更届が受理された時点です。

以上が今日確認したことです。

なんで変更届で足りるかというと、ポイントは2つです。

1つ目は
電波法第十七条
2  前項本文の規定にかかわらず、基幹放送の業務に用いられる電気通信設備の変更が総務省令で定める軽微な変更に該当するときは、その変更をした後遅滞なく、その旨を総務大臣に届け出ることをもつて足りる。
この条文です。

2つ目は
規制緩和です。
総務省が技適機種による電気通信設備の変更を、軽微な変更にみなしたことです。あの一括記号の電波形式もアマチュア無線だけのようです。包括に一歩近づけたと総務省は言ってるらしいですが・・・・・(電波法施行令と施行規則参照)

2つ目の規制緩和を理解していないOMさんがいるようです。
古いJARLの変更用紙やHPを参考にしていたり、変更届と変更申請を一緒に記載している総通のHPを見て理解できないようなのです。
4年前に東北総合通信局へお邪魔した時に、前任者のアマチュア担当者が「規制緩和」を何度も口にしたことが印象的でした。アマチュア担当者は「アマチュアがやりやすいように規制緩和した。」と言っていました。みなさん、規制緩和を正しく理解して、その恩恵に預かりましょう。

届出はいつなされたとみなされるか
硬い表現ですいません。要するに、いつから新しい無線機を使えるのかということです。
前任者のアマチュア無線担当者の説明では、
①郵送の場合はポストに投函した時点(これは学生時代に勉強したので知っていました。)
②電子申請の場合は「受付」と表示された時点(学生時代にはなかった(^_^;)

以下は私の考えです。

さらに重要なことは、電波法第十七条には「遅滞なくその旨を届けることをもって足りる」と書いてあります。
これはどういうことかというと、送信機を増設したらなるべく早く変更届してねということです。
それでは、なるべく早くというのはどれくらいかというと、免許の話ではなくて国籍確認案件ですが「遅滞なくその旨を届ける」というのは3ヶ月以内だろうという最高裁の判例があります。みなさん、変更届は遅滞なく届けて頂きたいと思います。

私は新たに技適機種を購入すると、まずは移動しない局の変更届を出しています。とりあえず、自宅ですぐに使えますからね!

コメント

200Wを超える局でも、指定事項に変更がなければ、「リニアアンプの交換」「エキサイターの交換、増設(ただし技適機)」も検査なし(届出)でOKです。数年前に比べ大幅に緩和されていますね。

Masumiさん、情報ありがとうございます。
こういう情報をJARLでまとめてほしいですね。
まあ、今はそれどころではないようですが。
落ち着いたら、HPに「新しい手続きの方法」を掲載して欲しいです。

USTさん、追加情報です。 200W超の免許を受けている場合において(当然固定局です)、エキサイタの変更や追加を行う場合、また、リニアの追加および取替えは時系列的にまずエキサイタを行いその後リニアを行います。注意点は同時にエキサイタとリニアを行うと検査対象となります。また200W以上で許可されている局の指定事項の変更は検査対象です。(バンドの追加は検査対象です)指定事項に変更がなければ、エキサイタが技適機種であれば総通へ直接申請、それ以外の場合はTSS経由申請で許可を受ければOK。かつTSS保障認定はスプリアス新規定で許可されるので最新技適機種と同じ扱いになります(ただし、TSSへ保障依頼するときは新基準適用とすること)。エキサイタの変更後既存リニアの共用届けをだせば追加エキサイタでハイパワー運用がすぐできます。また、エキサイタだけで指定事項の追加変更は可能です(たとえばHF帯で500W、50メガで100wの局がエキサイタを200Wにして50メガを200Wにする場合は指定事項である電力の変更になるため変更申請で200wに出来ますが、6mも500Wにするには検査が必要です)。これにより旧技適やJARL認定機種、自作機器も制限なしに使えます。一度ハイパワー免許を受けていれば指定事項範囲内であればエキサイタやリニアは自由に取替え追加変更が出来るので気楽にリグ取替えなどが出来ます。当方のブログに一連の情報をアップしています(総通やTSSに電話で確認しています)。包括までもう少しという感じですが、今の制度では限度かなと思います。

ハイパワー局のエキサイタ変更追加

Takaさん、書き込みありがとうございます。

Takaさんの書いた「ハイパワー局のエキサイタ変更追加」などを読ませて頂きました。

すでに200Wを超える免許を受けている局は、送信機の部分変更に印を付けて、変更届を出すとリニアの取り替えもすぐにできるのですね。

実際に免許を受けている局からの情報はありがたいです。
現行の法律内で、ぎりぎりの規制緩和という印象を受けています。電波法を改正しないと、新たな一歩は踏み出せそうにないですね。

VFO-230の記事など、参考になりました!

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