K1,K2,K3,KX3を比べてみると

年末にKX3を手に入れ、年明けにK2の組み立てが終わり、どちらも使い始めたところです。
ELECRAFTは最初にK1を組み立て、次にK3ですから、すっかりELECRAFTerになってしまいました。

今まで、いくつもキットを組み立ててきましたが、現役なのはK1とK3だけです。
エレクラフトのキットは、作る楽しみと使う楽しみがあります。両方兼ね備えているキットはなかなかありません。
そして、なんといっても性能がすばらしいです。日本のメーカーが真っ青になるくらいだと思います。
ただ、私が興味があるのはCWの音がいいリグということと、抑圧や混変調に強いリグということの2点ですから、これに絞って書きたいと思います。

さて、K1,K2,K3,KX3を比べてみましょう。
まず、音が一番似ているのはK1とK2だと思います。
昼間の7MHzだと、どちらを使っても、疲れない素直な音でバンドをワッチすることが出来ます。
もっとよく聞いてみると、わずかな差ではありますが、K1のほうがより自然な音がします。
これは、K1がアナログVFOであることと、フィルターが4素子であることが原因だと思われます。

それでは、K1をメインリグにすればいいのではないかと考えられますが、そうすることが出来ない理由がいくつかあります。

まず、夜の7MHzにK1が耐えられなかったことです。これは、7MHzのアンテナがロータリーダイポールの時には問題にならなかったことですが、アンテナをHB9CVに換えてから、海外放送が同時に聞こえてしまうという混変調の問題に直面しました。アンテナを換えたことで増えた信号強度にK1のフロントが耐えられなかったのだと思います。

それから、QRHの問題です。これは、アナログVFOの宿命です。改造することによって、かなりQRHを抑えることができるのですが、私はまだ改造していません。K2が一段落したらやってみようと思います。

また、運用バンドが最大4バンドに制限されることです。私は2バンドのRFボードを付け替えて運用しています。7/10MHzと14/21MHzの2つのRFボードです。QSYに時間がかかります。160mと6mはしょうがないとしても、80mから10mはすぐにQSYできるリグでないと、メインリグとしての位置は確保できないでしょう。

さらに、出力管理の問題です。例えば、K1は出力を0.5Wに設定しても、送信している間に変わっていきます。ですから「MY RIG K1 PWR 0.5W」と打電しても、交信中に出力が上がっていき、73を送るころには出力が1Wになっているということがしばしばあります。

そんなわけで、音はK1が一番いいのですが、それだけではメインのリグとしてはうまくないのです。

それでは、K2とK3はどうでしょうか。

音はK2の方がいいです。K3はDSP機の中ではいい音ですが、シングルスーパーでアナログ機のK2とは勝負になりません。

また、K3はノイジーなので、IFゲインを落として使っていることが多いです。YAESUのリグは隠しコマンドでIFゲインを設定することが出来ましたから、最初からIFゲインを抑えて40mバンドをワッチしていました。K3は管理プログラムによって、IFゲインを上げることは出来ますが、下げることが出来ないので、フロントパネルのRFゲインつまみで調整してやる必要があります。

ただ、コンテストで使うのであれば、迷わずK3を選びます。それは、250Hzルーフィングフィルターによる圧倒的な切れがあるからです。40mはコンテストになると500Hzおきではなく、最近は250Hzおきに運用することが多くなりました。そんなとき、TS850などのアナログ機はもちろんのこと、IC756PRO2などのルーフィングフィルターが広帯域のアップコンバージョンのDSP機では、AGCが隣の局の影響を受けてしまいます。それで、大変運用しにくくなるのですが、K3ではAGCの前に隣の局の信号を切ってしまうので、気にならずに運用できます。それから、コンテストでCQを出してランニングしていると、時々100Hzくらいしか離れていないところでCQを出して、その周波数を乗っ取ろうという不届き者に遭遇します。しかし、退散するのは彼らのほうです。彼らのリグは100Hzの距離に耐えられないのです。

K3とKX3を比べると、音はKX3の方が自然な音です。
最初は大したことがないだろうとKX3をなめていましたが、どうしてどうして、結構いい音がします。
Receiver Test DataではKX3の方がよい数値でしたが、抑圧に関して、私の環境ではK3の方がよかったです。80m先のスーパーローカルが7MHzにQRVしたときに、わずかな差でしたが、K3の方が影響を受けにくかったです。ただ、これはFWにより改善される可能性があるので、評価は保留した方がいいかもしれませんね。

K2とKX3を比べると、好みの問題だと思いますが、私はK2に軍配を上げます。
K2の方が音が立体的に聞こえます。うまく表現できないのですが、KX3の音はやや平板に聞こえるのです。K2の方が聞いていて楽しい?音なのです。
ただ、KX3に外部スピーカー(パソコン用のアンプ付き)をつなぐと、いい音が出てきます。
ですから、今の構想としては、KX3に100Wリニアアンプと外部スピーカーをつないで、固定機として使おうというのもあります。

さて、年の境目に相次いでやってきた新戦力。
どのようにして使っていくか、楽しみです。

コメント

なるほど。
ますますKX3が欲しくなりました。
CWの音が平板の様に聞こえるというのは、
設定で変えられるそうな気がします。

Kazuさん
ここのところ、完成したK2を使うのに忙しくて、KX3の方はお留守になっています。設定次第で、もっとKX3の能力を引き出すことが出来る可能性が高いです。パソコン用の外部スピーカーをつないだだけで、かなりいい感じになりますから。

もしかすると、FTDX9000とかTS990のような時代は終わったのかもしれません。ちょうど、第二次世界大戦末期のように、巨艦が航空機にやられたように、100万円の高価なリグが10万円のリグに肩を並べられた?

KX3の内蔵スピーカは小さいので音には期待できませんね。
ぜひ外部スピーカ/ヘッドフォンを使って、ステレオで受信してみてください :-)
AFX MDをdelayにすると本当に立体的に聞こえます。
pitchにすると、VFOを回すに連れて音が右に左に流れます。ピッチがあったところで頭の中心で聞こえます。

未実装の機能や改善すべき点もありますので、KX3が最高とはいいませんが、値段の割に満足度は高いですね。

AMKさん
擬似ステレオ効果はK3からだったと思います。KX3もヘッドフォンでいい塩梅に聞こえます。
K2は内蔵スピーカーで聞いたほうが好きな音になるかな?

K3は最初の1,2年はファームウェアが頻繁にバージョンアップしました。KX3もそれと同じように、次々と改修されていくでしょう。成長が楽しみです。

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