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第4回 経済活性化ワーキング・グループ

内閣府が主催する規制改革推進会議の一つ「経済活性化ワーキング・グループ」でアマチュア無線免許手続が議題に上がりました。
議事録はここ
その中で、座長の武井一浩氏は次のように述べています。

「日本のアマチュア無線局数は、平成6年度の136万局をピークに、減少の一途をたどって
いるのが現状です。IoT等に精通したデジタル人材の育成という観点から、座視できない問
題でございます。
日本では無線従事者と無線局の両方で、別々に免許を取得しなければなりませんが、こ
うした二重免許制度は、欧米各国のアマチュア無線制度と著しく乖離しています。
総務省には、アマチュア無線人口の裾野を拡大すべく、包括免許制度の導入も含めて、
関係者の声に丁寧に耳を傾けながら、制度の在り方を検討していただけるよう、お願いい
たします。」

包括免許制度の導入という言葉が出てきましたね。

この会議のヒアリング対象者であるYOTA-JAPAN事務局(櫻井氏)は次のように述べています。

「なお今回の要望ですが、従来よくありましたような制度改革に対する要望と、私からの
ものは、若干視点が異なっておりまして、既存の私たちアマチュア無線家にとっての要望
というより、これから日本を背負って立つ若者を、どうアマチュア無線を上手に教材とし
て使って育てていくか、人材を育成していくか、という視点に立った上での制度改革とい
う御提案を申し上げたいと思っております。」

この視点は大変重要だと考えています。
新たな参加者が来なければ、アマチュア無線はじり貧です。
もう少し視点を広げれば、若者が電気に興味をもたなくなれば、技術立国日本の先行きが心配になります。
私は小学六年生に理科を教えていますが、電気を扱う学習をしていて、何とか興味を持ってもらおうとあの手この手で授業をしているところです。興味をもった子供が可能な限り早くオンエアできれば、どんどん電気の道を切り開いてくれるのだと思っています。

会議に参加した総務省は次のような資料を提出しています。
総務省の資料

9ページに「デジタル変革時代の電波政策懇談会報告書」がありました。
前向きの取り組んでいるアピールだと思いますが、総務省の考えは議事録によると
「アマチュア無線というのも、結構、ほかの携帯電話、Wi-Fiとかに比べると、
比較的大きな電波を出す無線局でございます。※印でありますけれども、10Wを超える無線
局というのは、70%ぐらいがアマチュアの無線局というのもありますので、特に人口密度
の高い日本は、適切な使い方というのは注意して、制度改正をしていかなければいけない
のではないかと思っております。」(移動通信課の翁長課長)
となっており、かなり腰が引けている印象を受けます。

それに対して落合専門委員が次のように述べています。
「総務省さんにお伺いしたいと思いまして、櫻井様のほうから御提案のあったのが、包括免許のような形を考えていくべきではないかということだったと思っております。2点目としては、アマチュア無線の人口がなかなか厳しいという点もあると思うのですけれども、今後、こういった無線技術に関する人材を育てていくということが非常に重要ではあると思いますので、そういった育成の視点で、今後、お考えになられているところとしてどういうのがあるかと、この2点を伺えればと思います。」

再び包括免許制度を話題にしています。
これに対して移動通信課の翁長課長は
「いわゆる包括免許というのは、かなりハードルが高いと、正直思っています。簡単ではないと思っています。出力の問題もあります。」
と答えています。やはりそうですか。

それに対して落合専門委員が再度話題にして
「特に1点目について、全体的に負荷が軽くなるように見えるように設計すると、形式的に1つのライセンスにするところに重点があるというよりかは、1回のことで手続が終わってしまえば、形式的に申請書が2本あっても、2ページぐらいだというのだったら、それはそれであり得るのかなと思いますので、制度自体をどう変えるかということよりも、申請者側の負担を合理的なものにすると、そういう形で、ぜひ御整理いただければと思います。」
翁長課長「ありがとうございます。」

審議会等が役所のシナリオに従って進んでいく物だとすれば、この辺りが落とし所なんでしょうか。
試験合格後の申請で従事者免許証と無線局免許状が一度に手に入るとしたら、無線局免許状の「電波の形式、周波数及び空中線電力」には~級アマチュア無線技士の操作範囲と書いてあると嬉しいですね。(課長は包括免許制度は導入しないと言っていますが)

昨年から今年にかけて、少しずつアマチュア無線の免許制度を変更してきた総務省。
新たな制度変更が近づいている感じです。それが大きなものになるのか、中くらいになるのか。果たして・・・






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