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特権を失う

今回の改訂で昭和25年以来のアマチュア無線家の特権を失いました。
特権の源は電波法施行規則別表第一号の三第1の表でしたが、この表がまるごと削除されたため、リニアアンプの取り替えや自作の送信機のファイナルやドライバーなどの部品交換は保証認定か変更検査が必要になります。

パブコメで反対したのですが、却下されました。
出した意見はこれ。
○アマチュア局の無線設備に係る工事設計の軽微な事項のうち、空中
線電力 20W 以下の送信機の部品に係る工事設計について、無線設備
の電気的特性に変更を来さないときに限ることとすべきではない。
それに対する総務省の見解は
「制度改正案(概要)にも記載のとおり、一括表示記号の導入に伴
って無線局単位ではなく、個々の送信機等ごとに適切な監理、把握
を行う等が電波監理上必要となることから、改正案のとおりとし
ます。
周波数や空中線電力の変更を来すような部品の変更は、送信機
が発射することを予定していない電波を発射するという変更が行
われる恐れがあること、また、送信機そのものに変更を加えること
と実質的に変わらないこととなるため、国や登録検査等事業者に
よる検査等又は保証業者による保証が必要となります。」

これは改悪です。

免許制度が変わる?

ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正案が発表されました。
「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用に関する提言」(令和4年8月)に基づきとありますが、それ以前に内閣府が主催する規制改革推進会議の一つ「経済活性化ワーキング・グループ」第4回の会議でアマチュア無線免許手続が議題に上がりました。そこらあたりからでしょう。ちょうど1年前のことです。このあたりのことは私のブログ(2021年12月19日)に書きました。ここをクリック

総務省の移動通信課長はやや気が乗らない受け答えをしていますが、概ねワーキンググループの提言に沿った改正案になりましたね。
1つ目は、落合専門委員が言ったように、免許制度の骨子は変えずに、従事者免許と無線局の免許、この2つの免許申請を同時に提出することを可能とすることで申請者の利便性を図る。
2つ目は、無線従事者免許により自動的に指定可能な全ての電波の型式、周波数及び空中線電力が免許されることと、(今でもそうですが)技適機種は遅滞なく届け出ること、この合わせ技で技適機種に限って言えば、購入したらその場で使えるようになるのです。つまり、日本版なんちゃって包括免許の実現です。

1つ目の同時申請可能は、これからアマチュア無線を始めようとする人にとって朗報でしょう。また「アマチュア無線有資格者であれば誰でも、無資格者に体験運用の実施が可能」というのも、興味のある人にアマチュア無線をアプローチする有効な手段になります。
2つ目の日本版なんちゃって包括免許は、法律を変えない範囲で免許制度を変えるとすると、このあたりを落とし所にして欲しいと考えていました。大きな前進だと思います。次の次の改正では、自作の送信機も届け出だけで済むようにして欲しいと意見を出したいと思います。

文句があるとしたら、CW専用バンドが削られたことです。少なくとも7MHzは7.040MHzまではCW専用バンドにして欲しい。7.033MHzにSSBが出てきたら、CWは使い物になりません。コンテストでは混信が復活です。

再免許

移動しない局が再免許されました。
再免許2022固定局
先日返信用封筒を送ったので、まもなく紙で届くでしょう。3週間かかりました。

変更届審査終了

変更届審査終了0202

昨年末に出した変更届の審査が終了しました。
リニアアンプの取り替えは数年前に軽微な変更になったので、総通に直接届け出ました。
K2の100WアンプとRM Italyの100Wアンプと取り替えは、保証認定を受ける必要がありません。
免許状の記載事項に変更がない軽微な変更なので、変更届を遅滞なく届け出れば良いのですから、審査終了まで待つ必要はありません。そうはいっても、電子申請して到達の表示が出てから使ってみましたが。

DSCN1659.jpg
このアンプはQSKがOKなので、K2やKX3にピッタリです。これでまた、K2の出番が増えるかもしれませんね。

第4回 経済活性化ワーキング・グループ

内閣府が主催する規制改革推進会議の一つ「経済活性化ワーキング・グループ」でアマチュア無線免許手続が議題に上がりました。
議事録はここ
その中で、座長の武井一浩氏は次のように述べています。

「日本のアマチュア無線局数は、平成6年度の136万局をピークに、減少の一途をたどって
いるのが現状です。IoT等に精通したデジタル人材の育成という観点から、座視できない問
題でございます。
日本では無線従事者と無線局の両方で、別々に免許を取得しなければなりませんが、こ
うした二重免許制度は、欧米各国のアマチュア無線制度と著しく乖離しています。
総務省には、アマチュア無線人口の裾野を拡大すべく、包括免許制度の導入も含めて、
関係者の声に丁寧に耳を傾けながら、制度の在り方を検討していただけるよう、お願いい
たします。」

包括免許制度の導入という言葉が出てきましたね。

この会議のヒアリング対象者であるYOTA-JAPAN事務局(櫻井氏)は次のように述べています。

「なお今回の要望ですが、従来よくありましたような制度改革に対する要望と、私からの
ものは、若干視点が異なっておりまして、既存の私たちアマチュア無線家にとっての要望
というより、これから日本を背負って立つ若者を、どうアマチュア無線を上手に教材とし
て使って育てていくか、人材を育成していくか、という視点に立った上での制度改革とい
う御提案を申し上げたいと思っております。」

この視点は大変重要だと考えています。
新たな参加者が来なければ、アマチュア無線はじり貧です。
もう少し視点を広げれば、若者が電気に興味をもたなくなれば、技術立国日本の先行きが心配になります。
私は小学六年生に理科を教えていますが、電気を扱う学習をしていて、何とか興味を持ってもらおうとあの手この手で授業をしているところです。興味をもった子供が可能な限り早くオンエアできれば、どんどん電気の道を切り開いてくれるのだと思っています。

会議に参加した総務省は次のような資料を提出しています。
総務省の資料

9ページに「デジタル変革時代の電波政策懇談会報告書」がありました。
前向きの取り組んでいるアピールだと思いますが、総務省の考えは議事録によると
「アマチュア無線というのも、結構、ほかの携帯電話、Wi-Fiとかに比べると、
比較的大きな電波を出す無線局でございます。※印でありますけれども、10Wを超える無線
局というのは、70%ぐらいがアマチュアの無線局というのもありますので、特に人口密度
の高い日本は、適切な使い方というのは注意して、制度改正をしていかなければいけない
のではないかと思っております。」(移動通信課の翁長課長)
となっており、かなり腰が引けている印象を受けます。

それに対して落合専門委員が次のように述べています。
「総務省さんにお伺いしたいと思いまして、櫻井様のほうから御提案のあったのが、包括免許のような形を考えていくべきではないかということだったと思っております。2点目としては、アマチュア無線の人口がなかなか厳しいという点もあると思うのですけれども、今後、こういった無線技術に関する人材を育てていくということが非常に重要ではあると思いますので、そういった育成の視点で、今後、お考えになられているところとしてどういうのがあるかと、この2点を伺えればと思います。」

再び包括免許制度を話題にしています。
これに対して移動通信課の翁長課長は
「いわゆる包括免許というのは、かなりハードルが高いと、正直思っています。簡単ではないと思っています。出力の問題もあります。」
と答えています。やはりそうですか。

それに対して落合専門委員が再度話題にして
「特に1点目について、全体的に負荷が軽くなるように見えるように設計すると、形式的に1つのライセンスにするところに重点があるというよりかは、1回のことで手続が終わってしまえば、形式的に申請書が2本あっても、2ページぐらいだというのだったら、それはそれであり得るのかなと思いますので、制度自体をどう変えるかということよりも、申請者側の負担を合理的なものにすると、そういう形で、ぜひ御整理いただければと思います。」
翁長課長「ありがとうございます。」

審議会等が役所のシナリオに従って進んでいく物だとすれば、この辺りが落とし所なんでしょうか。
試験合格後の申請で従事者免許証と無線局免許状が一度に手に入るとしたら、無線局免許状の「電波の形式、周波数及び空中線電力」には~級アマチュア無線技士の操作範囲と書いてあると嬉しいですね。(課長は包括免許制度は導入しないと言っていますが)

昨年から今年にかけて、少しずつアマチュア無線の免許制度を変更してきた総務省。
新たな制度変更が近づいている感じです。それが大きなものになるのか、中くらいになるのか。果たして・・・






変更申請審査終了

3月28日に東北総合通信局へ申請した変更申請の審査が終了しました。
これでKN-990Aや自作リグが使えます。
TSSに保証認定を申請したのが昨年12月上旬だったので、実に5ヶ月かかりました。
いくら何でも時間がかかりすぎでは?
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1.9MHz帯3MAとA1Aで電話がOK

予想通り、お盆明けの本日付の官報で公示されました。
ここをクリック

これで、1.9MHz帯の電話による交信が出来ます。
1.9MHz帯SSB、AMなどがOKになっている技適番号のリグをお持ちの方は、遅滞なく届け出て楽しみましょう。
AMで運用してみるかな~

1910kHzの電話

先日のパブコメの総務省の「考え方」にヒントがありました。

パブリックコメントの結果

以下、総務省の考え方
変更申請等は不要ですが、無線局事項書及び工事設計書 15 備考欄に「1.9MHz 帯での音声通信」の旨を記載して直接届出を行っていただく必要があります。
終わり

つまり、1.9MHz帯で3MAや4MAが(A1Aも!)指定されている場合は、データ通信の届出と同様に該当するすべての送信機で1.9MHz帯での音声通信が可能になるものと思われます。

ということで、お盆明けと思われる公示と同時に、1910kHz帯で電話による交信をすることができるようになるようです。
そして、「15 備考欄」に「1.9MHz 帯での音声通信」の旨を記載して遅滞なく届け出てくださいね。
あ、電信しかしないから関係ない?

どうせ電波の形式や周波数及び空中線電力等の記載事項をいじるのならば、ここは思い切って1アマは1CQみたいに指定して、1CQはアマチュアに許されている全ての電波形式、周波数、及び空中線電力としておけば良いのではないでしょうか。ついでに、移動する局は廃止して、但し書きに「常置場所以外からの運用は50W以下に限る」とかあれば1つの免許ですみます。1.2Gでやっているのだから、出来なくはないでしょう。

公布が先か申請許可が先か

アマチュア局において使用する電波の型式を表示する記号を定める件(平成21年総務省告示第127号)の一部を改正する告示案(長い!)の意見募集が締め切られてから2ヶ月以上経ちました。
475.5kHzはともかく、1910kHz帯にSSBでオンエアしたいと、ウズウズしている人もいるのではないでしょうか。
私はAMでオンエアしてみたいです。

開局したときにはHFはSSBでしたが、6mはTR-1300とIC-502が発売されたばかりで、まだまだAMがメジャーなモードでした。
今は廃刊になった「ラジオの製作」に1万円開局計画が載り、中学生だった私は6mに出たい一心でクリスタルコンバーターと出力0.5Wくらいの送信機を作りました。今に至っても、当時より理論も技術も進歩しておらず、相変わらず中学生と似たようなことをやっているのは致し方ないのかなと諦めております。

自分のことはさておき、問題は「電波の形式3MAに電話を入れちゃうという公布が先か、3MAにA3Eなどを含めて変更申請した方が先か」でしょう。これから変更申請をするのであれば、圧倒的に公布の方が先になるでしょう。意見募集が締め切られてから2ヶ月経つので、いつ公布されてもおかしくないのです。早いものでは6月29日に締め切られたパブコメの案件が、公布されているからです。

ですから、1.9MHz帯にAM(SSBもですが)でオンエアしたい方で技適番号を取り直したリグをお持ちの方は、変更申請しないで公布されるのを待ちましょう。
でも、1.9MHz帯の拡大および電波型式追加に伴う同一番号認証取得について発表しているのは八重洲無線とICOMだけで、
八重洲無線はここをクリック
私が免許を受けているのはこの中でFT-991AMだけです。FT-450DMはJE7ZFEで免許を受けているので、東北A1CLUBでも1.9MHz帯で電話による交信ができるようになりますね。
ICOMはここをクリック
KENWOODは見つかりませんでした。まだないのかな?KENWOODさん、出来ればTS890は1.9MHz帯の電話がOKになるようにしてください。